国内ではまだ普及が少ないカームダウンスペースですが、空港内にはカームダウンスペースが設置されていることが多くなってきました。
ですが、大阪国際空港(伊丹空港)にはカームダウンスペースはありません。
2025年の大阪万博をきっかけに設置される可能性はありますが、2023年12月現在はカームダウンスペース設置の計画も見つけられませんでした。
この記事では、大阪国際空港(伊丹空港)の近くでカームダウンができそうな場所をまとめました。
この記事では、以下の内容を解説していきます。
大阪国際空港の近くでカームダウンスできる場所
大阪観光やUSJの近くでカームダウンできる場所
大阪国際空港にカームダウンスペースがない理由
他の国内空港のカームダウンスペースは?
海外ではスタンダードなセンサリールームとは?
この記事を読み終えると、大阪国際空港の近くでカームダウンができる場所が分かります。
また、大阪観光やUSJ付近のカームダウンスペース情報もまとめてありますので、参考にしてください。
大阪国際空港の近くでカームダウンできる場所
大阪国際空港の中にはカームダウン施設はありません。
今後も大阪国際空港にカームダウンスペースが設置される予定は期待できないかもしれません。
なぜなら、2025年の万博が大阪開催なのに大阪国際空港にカームダウンスペースを作る計画がないからです。
2020年の東京オリンピック開催時に成田空港や羽田空港はカームダウンスペースの設置が行われましたが、
オリンピックの次に大きなイベントである万博開催でも設置計画がないとなると、もうタイミングがないですよね。
なので、空港の近くで少し落ち着ける場所を5つ選びました。
・展望デッキ
・ラウンジオーサカ
・CHATBOX
・大阪空港ホテル
・搭乗・到着エリアの休憩所
大阪国際空港の展望デッキです。
全長400メートルのひろびろとしたウッドデッキですが、飛行機の音は避けられません。
指定のカードを持っていると入れるラウンジですので利用できる人は限定されてしまいますが。
以下のリンクから指定カードを確認してみてください。
有料ですが、1分単位で利用することができるパブリック型個人ワークスペースです。
自販機の横にあるのがCHATBOXです。
大阪空港駅には1ブースしかないので、埋まってしまっているかもしれません。
2ヶ月前から予約することもできますので、念のために予約しておくのもありですね。
BOX前でストリートピアノをしていてうるさかったという口コミがあったので、防音性能はあまりないかもしれません。
詳しくは以下のサイトをご確認ください。
CHATBOXは大阪モノレールの5駅に設置されています。
到着口を出てすぐにホテルの入り口があります。
と言っても、ホテルなので気軽に立ち寄るというより、落ち着く時間を予定に組み込んで立ち寄るというような運用になってしまいます。
だったら予約したホテルに直行したほうが良い気もしますが。
それか、このホテルに泊まるように予定を組んでしまうか。
ユニバーサルシートが設置してある多目的トイレの方がカームダウンしやすいと思います。
すべての多機能トイレにユニバーサルシートがあるわけではありません。
以下のマップの赤いマークがある多機能トイレにだけユニバーサルシートが設置してあります。
ちょっと見ずらくなってしまったので、青い文字をタップすると空港サイトに飛べるようにしてます。
大阪駅やUSJの近くでカームダウンできる場所
大阪駅やUSJの近くにカームダウンスペースはありません。
多目的トイレやテレワーク室を利用するしかないと思います。
あと公共の施設で大阪府立中央図書館にはカームダウンスペースが設置されています。
JR新大阪駅・JR大阪駅には、先ほど紹介したCHATBOXとは別の「テレキューブ」という個室型テレワーク室もあります。
CHATBOXと同様に料金は掛かってしまいますが、1分単位で払うタイプや、10分・15分単位の個室もあります。比較的少額で個人の空間を確保できます。
インスタベースというサイトから個室の予約が可能ですので、確認してみてください。
大阪駅からは、すこし離れますが、大阪府立中央図書館にはカームダウンスペースが設置されています。
大阪市立中央図書館ではありませんので注意してください。以下の場所にある図書館です。
パーテーションで作られたカームダウンスペースがあります。
こんなに簡単に作れるなら、どこの施設も参考にしてほしいですね!
大阪国際空港にカームダウンスペースがない理由
大阪で万博が開催されるにもかかわらず、大阪国際空港にカームダウンスペースを作る計画がないのは「関西国際空港を使ってね」ということでしょう。
大阪万博が開催されるのは夢洲₍ゆめしま₎という埋め立て地です。
夢洲までは大阪国際空港(伊丹空港)から阪神高速経由で約33分。関西国際空港から阪神高速経由で約37分と4分しか変わりません。
しかも大阪国際空港に就航しているのは国内線が4社のみですが、関西国際空港にはLCCなど格安航空も就航しています。
大阪「国際」空港なのに、国内線しか就航してないのね!!
大阪国際空港に国際線はありません。昔のなごりで「国際」という名称が残っているだけです。
なので大阪万博には夢洲までもアクセスしやすい関西国際空港を利用してください!ということです。
実際に関西国際空港は大阪万博にむけて大規模改修をおこなっていて、カームダウンスペースも設置されています。
他の国内空港のカームダウンスペースは?
国内の空港でカームダウンスペースを一番早く設置したのは成田空港です。
海外から日本の窓口である成田空港は、世界最高水準のユニバーサルデザインを目指しているとのことで、しっかりしたカームダウン設備を準備しています。
また羽田空港や新千歳空港も積極的にカームダウンスペースの設置をおこなっています。
海外ではスタンダードなセンサリールームとは?
センサリールームとは音や光、ニオイなどの五感の刺激が少なくなるように設計されている部屋です。
他にも、オランダ発祥で光や音、匂い、振動、触覚などを感じながら障害を持つ方自身が好きなように過ごすスヌーズレンという習慣があります。
またニュージーランドやイギリスをはじめ各国に広がりつつあるクワイエットアワーという習慣もあります。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
大阪国際空港でカームダウンするには
この記事では以下の内容を紹介してきました。
大阪国際空港の近くでカームダウンスできる場所
大阪観光やUSJの近くでカームダウンできる場所
大阪国際空港にカームダウンスペースがない理由
他の国内空港のカームダウンスペースは?
海外ではスタンダードなセンサリールームとは?
つまり大阪国際空港でカームダウンをする場合は、ワークブースや多目的トイレといった他の用途の設備を利用するしかないですね。
カームダウン自体がまだ浸透していないので、仕方ないと思います。
ですが成田空港や羽田空港、関西国際空港をはじめとする空港が積極的にカームダウンスペースを設置してくれることで、一般的にも認知が広がると思います。
「カームダウンスペースありがたい」と思う声が多くなれば、多目的トイレのようにどの施設にも標準完備される時代がくるでしょう。
それぞれの個性を尊重し、助け合えるようになると素敵ですよね。