カームダウンエリアを手作りする方法|テントやグッズも紹介

最近ではカームダウンスペースが設置してある空港が増えてきました。

ですが、まだどこに行ってもカームダウンができる環境がある訳ではありません。

自分自身がカームダウンをおこなう場合は「どんな空間だとカームダウンができるのか?」を認識していることがほとんどなので問題はないはずです。

ですが、子供や知人のように他者のためにカームダウンエリアを作る場合に「どう手作りすべきか?」が分からないと思います。

そこでこの記事では以下の内容を紹介していきます。

この記事の内容

・カームダウンエリアを手作りする前に大切なこと
・カームダウンエリアを押し入れに手作りする方法
・カームダウンエリアを簡易テントで手作りする方法
・カームダウンエリアを段ボールで手作りする方法
・カームダウンエリアに最適なグッズを紹介

マンションや賃貸、一戸建てでも一般的な作りだとカームダウンスペースがあるという間取りは無いのが現状です。

この記事を最後まで読めば、今住んでいる家の一部にカームダウンエリアを手作りすることができるようになります。

また、外出先でも使えそうなグッズも紹介していますので参考にしてください。

カームダウンエリアを手作りする前に大切なこと

自分以外のためにカームダウンエリアを手作りする場合は、以下のことを意識して作るようにしてみましょう。

カームダウンエリア手作りで大切な5つのルール

・人や音などの影響が少ない静かな場所
・広すぎないスペース
・壊れるものが少ない場所
・境界がはっきりしている場所
・飛び込んで入れる場所

おおむねこの5つを注意して場所を決めると、過ごしやすいカームダウンエリアを作ることができます。

全てを満たすのは無理なこともあるので、利用する人と一緒に優先順位を決めておきましょう。

前提として、カームダウンエリアはパニックや癇癪(かんしゃく)になってから利用する場所ではありません。

正しいカームダウンエリアの使い方は、1日のうちの落ち着いている時間に複数回利用して習慣化することが大切です。

以下の記事で、正しいカームダウンのやり方やカームダウンエリアの使い方を紹介していますので参考にしてください。

カームダウンエリアを押し入れに手作りする

押し入れをカームダウンエリアにすると、遮音性が高く、広すぎず、境界がはっきりした空間を作ることができます。

特に遮音性に関しては、ちゃんと作り込めばDIYでもかなり静かな空間を作ることができます。

少し大掛かりになりますが、遮音性を高めるには壁に「空間の層」を作ることが大切です。

ただ単に壁に遮音シートを貼り付けただけだとあまり効果はありません。

ツーバイフォー材などを使って5cm程度、壁を厚くして壁・遮音シート・グラスウールやウレタンフォームの順番で層を作り、最後に合板や有効ボードを貼り付けます。

この方法なら、押し入れ内部は狭くなりますが遮音性抜群のカームダウンエリアができます。

また、押し入れの扉を外し重めのカーテンを付ければ「飛び込んで入れる」カームダウンエリアになります。

具体的な作り方は、 K Voice K Voice Training Labというサイトの「元々あるスペースを使って防音スペースを作るときのヒント」という記事で詳しく紹介してくれています。

カームダウンエリアを簡易テントで手作りする方法

簡易テントでカームダウンエリアを作るには、専用のセンサリーテントがおすすめです。

Amazonで28,943円で販売されています。

Amazonで販売中のセンサリーテント

組み立ては簡単で、通常の簡易テントと一緒でワイヤーのフレームをねじりながら広げるだけで簡単に完成します。

遮光素材で作られているので、中にランタンやお好みの照明を入れて明るさを調節できます。

軽くて持ち運びもカンタンですので、リビングや子供部屋、旅行の時にも利用することができます。

カームダウンエリアを段ボールで手作りする方法

ダンボールを広げてパーテーションにしたり、部屋を作ることもできます。

ダンボールを使ってカームダウンエリアを作る際は遮音性に注意が必要です。

ダンボールは外からの音ならある程度おさえてくれますが、中の音が反響してしまいます。

なので、内部に毛布やクッション、スポンジのような吸音性の高い素材を入れて、自分の声や音が反響しないようにしましょう。

カームダウンエリアに最適なグッズを紹介

他にも一般的に販売されているグッズを使ってカームダウンエリアを作ることができます。

例えば、突っ張り棒とカーテンがあれば空間を仕切ることができます。

音や光は制限することはできませんが、プライベートな空間を作ることが可能です。

また洋服のフードをかぶったり、アイマスクを使ってカームダウンをすることもできます。

イヤーマフやノイズキャンセル付きのヘッドフォン・イヤフォンでは音を遮断することができます。

特別支援教育通販サイトで購入することができます。

このあたりは個人差があると思いますが、落ち着いている時に試しながらグッズを使って「カームダウンができる」と自分で理解していくことで慣れていくことでしょう。

まとめ

この記事では以下の内容について紹介しました。

この記事の内容

・カームダウンエリアを手作りする前に大切なこと
・カームダウンエリアを押し入れに手作りする方法
・カームダウンエリアを簡易テントで手作りする方法
・カームダウンエリアを段ボールで手作りする方法
・カームダウンエリアに最適なグッズを紹介

カームダウンは緊急時に入る場所ではありません。

常に利用して習慣化しておくことが大切です。

ですので、今回紹介した手作りカームダウンエリアやグッズを利用すれば習慣化がしやすいはずです。

空港などはカームダウンスペースが設置されはじめています。

今後は公共交通機関や公共施設にもカームダウンスペースが増えていくと思います。

これからの日本に期待しつつ情報を更新していきます。