国内ではまだ普及が少ないカームダウンスペースですが、空港内にはカームダウンスペースが設置されていることが多くなってきました。
とはいえ、関西国際空港も広いので、いざの時にカームダウンスペースを探すのは大変です。
悲しいことですが、国内だとカームダウン自体の認知度がまだ低いので、利用する側が事前に関西国際空港の施設マップや、施設の対応を把握しておいた方がスムーズに進みます。
なのでこの記事でカームダウンスペースの設置場所を確認して事前に動線を考えておきましょう。
この記事では、以下の内容を解説していきます。
関西国際空港内のカームダウンスペース設置場所は
関西国際空港のカームダウンスペースの使い心地について
空港付近でカームダウンができる場所
大阪万博があることでカームダウンスペースが増える
他の国内空港のカームダウンスペースは?
海外ではスタンダードなセンサリールームとは?
この記事を読み終えると、関西国際空港のカームダウンスペースの設置場所や使い勝手が分かります。
また空港付近のカームダウンスペース情報もありますので、参考に計画してください。
海外に到着する場合はセンサリールームが主流なので、利用する際の注意点も書いてありますので最後までご覧くださいね!
関西国際空港のカームダウンスペース設置場所は
関西国際空港のカームダウンスペースは第1ターミナルビル2Fの国内線ゲートエリアの前後に2ヶ所あります。
南海・JRの駅から第1ターミナルビルへ渡ったフロアが、第1ターミナルビルの2階です。
そのまま商業エリアのTasty Streetを抜け、保安検査場を抜けた先にカームダウンスペースあります。
国土交通省の計画検討会の資料には、「出国手続き後のエリアに4ヶ所設置」と書いてあるので、2025年の大阪万博までには国際線にもカームダウンスペースが増えると思われます。
関西国際空港のカームダウンスペースの使い心地について
実際に利用した声はまだ届いていませんが、カームダウンスペースが設置された時のX(旧Twitter)の反応は否定的な意見が多いように感じますが、リアルな感想です。
・数秒ではたどり着けない。
・かえって目立つ
・駅に設置してほしい。
数秒でたどり着けない
— プルメリアンプロジェクト (@jz_ezx) September 30, 2023
え?ここに隠れるの?
— うりりん (@Ll554tFqOi1006) September 30, 2023
かえってめだつような…
騒音も気になるし…
どのように使うの?
これ、駅にも設置してくれたら嬉しいかも🥺
— みいさん✨ (@Mii93331939) September 30, 2023
確かにカームダウンは静かな場所の方がよいのですが、公共施設で静かな場所に作ると「見つけてもらえない」という問題もあります。
成田空港や羽田空港のカームダウンスペースも手荷物検査が終えた後に立ち寄れるように設置されています。
これは、利用者がストレスがかかった後にスグに立ち寄れるように配慮してのことです。
まだ利用者の生の声が少なく、施設側も手探りの状態で設置をしているのが現状です。
最後の「駅にあったらうれしい」という意見がありましたが、まだ駅にはカームダウンスペースは設置されていません。
ですので、周辺でカームダウンができる施設を調べてまとめました。
空港付近でカームダウンができる場所
空港の施設にあるカームダウンができそうな場所は5つありました。
・エアロプラザ内のNOKADO
・ファーストキャビン関空
・第1ターミナル一般エリアのベンチ
・第2ターミナル側KIXそらぱーく
・展望ホール「スカイビュー」
改修工事でエアロプラザにあった有料ラウンジのリフレッシュスクエアやKIXエアポートラウンジは無くなりました。
その代わりに、エアロプラザにはNODOKAという有料のカフェラウンジができました。
行き方は以下のマップを参考にしてください。
NODOKAの中に半個室のマット席がありますが数は少ないです。事前にチェックしておきましょう
関西国際空港エアロプラザ2F NODOKA
エアロプラザはターミナルから少し離れていますので、飛行機の発着で人がなだれ込むことはあまりありません。
時間に余裕がある場合は、ここで待機しているのがよさそうですね!
エアロプラザの3Fには「ファーストキャビン関空」という簡易的に宿泊できる施設があります。
こちらも有料で予約が必要ですが、空いていれば当日のデイユースが可能です。
下記の公式サイトで確認してみてください。
ちゃんとした部屋なので、ちょっと立ち寄るにはもったいないかもしれませんね。
第1ターミナルの一般エリアの長椅子も人通りが少ない場所にあります。
夜中はこの長椅子で仮眠している人がいるほど、静かになります。
写真がなくてスイマセン。
日中は、それなりに人通りがあるのでカームダウンに向いているかはちょっと微妙ですかね。
LCCが離発着する第2ターミナルの外にはKIXそらぱーくという公園があります。
原っぱの公園で、屋外なので飛行機の爆音が聞こえてしまいますが、空間的には開放的です。
最後は関空展望ホールです。
関西空港。Freeシャトルバスで展望ホールへ。
— @ま+ん+ゆ+う@ (@a9090851100) January 22, 2019
建物内はかなり静か。暖房バッチリ。
外は風が強く寒い。
航空機の離発着が見えるポイントのひとつ。入場無料。 pic.twitter.com/FabER8Wv7b
こちらは第1ターミナルと第2ターミナルの間にあるので、どちらかも移動が必要です。
展望ホールまでのアクセス方法はこちら
はじめから移動ルートに組み込んでルーティンとして利用するならありかもしれません。
紹介した5つはどれも、一般の利用者も使う施設ですので状況によっては混雑していたり、必要な時に使えなかったりと不便が多いものばかりです。
今後は、2025年の大阪万博に向けて改修工事を行う予定があり、カームダウンスペースも増えると思います。
大阪万博があることでカームダウンスペースが増える
2025年の大阪万博の会場にはカームダウンスペースを8ヶ所設置する方針とのことです。
これは日本国際博覧会協会は専門家らのワークショップで協議して決定しているので、周辺施設にも設置されるかもしれませんね。
とはいえ実際に設置されるのも、カームダウンの概念が一般的に浸透してからだと思うので、まだちょっと時間が必要かもしれません。
大阪万博のバリアフリー取り組みプレゼン資料には、「空港施設にカームダウンスペースを設置」という記載しかありませんでした。
どうせなら、駅にも簡易的なカームダウンスペースを作ってしまえばいいと思うのですが・・。
他の国内空港のカームダウンスペースは?
国内の空港でカームダウンスペースを一番早く設置したのは成田空港です。
海外から日本の窓口である成田空港は、世界最高水準のユニバーサルデザインを目指しているとのことで、しっかりしたカームダウン設備を準備しています。
また羽田空港や新千歳空港も積極的にカームダウンスペースの設置をおこなっています。
海外ではスタンダードなセンサリールームとは?
先ほどのXのポストでもあったようにセンサリールームが海外では標準になりつつあります。
センサリールームとは音や光、ニオイなどの五感の刺激が少なくなるように設計されている部屋です。
他にも、オランダ発祥で光や音、匂い、振動、触覚などを感じながら障害を持つ方自身が好きなように過ごすスヌーズレンという習慣があります。
またニュージーランドやイギリスをはじめ各国に広がりつつあるクワイエットアワーという習慣もあります。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
関西国際空港のカームダウンスペースを把握してスムーズに利用しよう!
この記事では以下の内容を紹介してきました。
関西国際空港内のカームダウンスペース設置場所は
関西国際空港のカームダウンスペースの使い心地について
空港付近でカームダウンができる場所
大阪万博があることでカームダウンスペースが増える
他の国内空港のカームダウンスペースは?
海外ではスタンダードなセンサリールームとは?
関西国際空港は現在改修工事中で2025年の大阪万博以降も改善をしていく予定だそうです。
カームダウンについて広まっていくと思われた東京オリンピックが無観客を余儀なくされてしまいました。
次の国際イベントである大阪万博がカームダウンについて考える機会になると嬉しいです。
なにより大事なのは、大阪万博でカームダウンスペースが必要な人がいることを知ってもらうことだと思います。
日本を訪れた多くの諸外国の人が、先進的な考え方を伝えてくれることを願っています。